アキコアオキ(AKIKOAOKI)が、10月22日にAmazon Fashion Week TOKYO(アマゾン ファッション ウィーク東京)のFASHION PORT NEW EASTで初の単独ショーを開催した。会場はみやしたこうえん。
2014年にスタートした同ブランドは、ファッションを生きる行為そのものと捉え、それを纏うひとの生き方や姿勢が感じられる衣服を提案。17SSシーズンは初めて外国人モデルを起用し、女性の社会進出が拡大していた90年代後半の空気感を、その時代を象徴する力強いシェイプやメタリックが持つ冷たさなどで表現した。
大胆なショルダーパッド、コルセットやパフスリーブ、裾にフリルをあしらったフレアパンツなど、ボディコンシャスなシェイプをベースに、小花柄やドット、ストライプのマテリアルを掛け合わせたデコラティブなルックが数多く登場。ラバーシートで仕上げたミニドレスは、ファッションコンテスト「ITS 2016」のファイナリストに選出されたチナミ トキザワ(Chinami Tokizawa)とのコラボレーションで、皮膚とファブリックを融合させることを狙ったという。
これまでとは一線を画す新しいクリエーションは、プリーツで彩られたロングドレス、あるいはスケルトンコートのインパクトに至るまで、さまざまなポイントに散りばめられていた。ショーの中で唯一、一貫していたのはラメのプラットフォームサンダル。それは確かにあの時代を彷彿させる象徴的なものだ。大粒のラメを盛ったサイケデリックなアイメイクや、ゴールドのパンチングを隋所で使ったのも効果的だった。
過去と現在を交差させ、本質的な感覚で切りとっていく――。未来を見据える青木明子の瞳に内なる強さを感じた。