【ルック】KENZOが2026年春夏コレクションをパリで発表

2025.07.01
KENZOは、2026年春夏コレクションパリで発表しました。パリの老舗レストラン「マキシム(Maxim’s)」が、2026年春夏シーズンのKENZOの舞台となりました。アンディ・ウォーホルの「The Factory」、1970年代の高田賢三のアトリエ、そしてアーティスティック・ディレクターであるNIGO氏のカルチャーコミュニティ──KENZOの新作は、過去と現在、そして未来をつなぐ“文化の交差点”のようなコレクションとなっています。

Courtesy of KENZO

“Club KENZO”が描くのは、偶然の出会いと遊び心あるスタイル
今季のKENZOは、“Club KENZO”という自由な空間を舞台に、偶然の出会いから始まる夏の恋をテーマにしています。クラブで出会ったKENZO GuyとKENZO Girlは、ワードローブを共有しながら、それぞれのスタイルから影響を受け合い、性別やジャンルの境界を軽やかに越えていきます。

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レトロなグラフィックやカートゥーンキャラクターが服にユーモアを添え、トラとウサギが恋に落ちたら──という想像力豊かな物語も、コレクションの世界観にユニークなひねりを加えています。着こなしにルールはありません。ここでは、あなたがいるだけでVIPなのです。

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テーラリングとサブカルチャーの融合による新しいシルエット
コレクションでは、イタリアのテーラリングに、パンクの要素や日の伝統的な仕立てを取り入れ、ユニークなバランスを生み出しています。たとえば、ホットピンクのディナージャケットは、大胆なカスタムモノグラムの裏地を備え、洗練されたデイウエアへと昇華。サテン素材の日本式イブニングウエアも、新たなエレガンスを提案します。

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また、ミリタリーやワークウエアにはパンク調のカラーが加えられ、マザーオブパールのボタンやフェイクファーの装飾が印象的なディテールとして光ります。高田賢三氏がかつて愛用していたシェフシャツや、アーカイブを再解釈した丸みのあるボトムスなど、過去へのオマージュも随所にちりばめられています。

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グラフィックが紡ぐ、新たなKENZOの物語
パターンやモチーフも、今季のコレクションの大きな魅力です。1990年代初頭のフローラルプリントをはじめとしたアーカイブに、星やチェッカーボード、ハーレクインといった大胆な形状を重ねることで、サイケデリックな世界観が生まれています。

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また、パンクやDIYカルチャーに通じるエアブラシやスクリーンプリント、スタッズなどの手仕事感あるディテールも目を引きます。中には、モデル自身がマーカーでカスタマイズしたアイテムも登場しています。

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さらに、前シーズンに登場したキャラクター、ウサギの“K@li”とトラの“Quique”のラブストーリーは、今季も続きます。ふたりの子どもとして生まれたMimi、Jojo、Zazaとともに、KENZOのグラフィック世界は一層豊かに広がっています。

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アクセサリーは、主張とユーモアのミックス
アクセサリー類も、コレクションのスピリットを体現しています。前シーズン登場したスリッパ風のミュールは、メンズ向けにアップデート。プラットフォーム仕様のボウリングシューズには、スノーグローブがヒールに内蔵されており、重力を無視するかのようなユニークなデザインに仕上がっています。

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ベルトにはユーモラスなフレーズが配され、バッグは使い込まれたレザーやキャンバスに、スプレーペイントやパッチなどで自由にカスタマイズ。ヴィンテージアイテムへのNIGO氏のこだわりが感じられます。

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また、New Eraとのコラボレーションによる59FIFTYキャップも再登場。新しいフィット感のカプセルコレクションとして、ファッションステートメントをさらに押し広げます。

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KENZOの2026年春夏コレクションは、クラブカルチャーの自由さと恋の偶然性を祝福しながら、過去・現在・未来を横断する“カルチャーの遊び場”を作り上げました。“何でもありでいい” ── そう思わせてくれる今季のKENZOは、まさにファッションと自己表現の境界線を解き放つコレクションです。

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お問い合わせ:
ケンゾーパリ ジャパン
TEL:03-5410-7153

編集部
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