オーデマ ピゲから深いブルーのセラミックが彩る「ロイヤル オーク」が登場

2025.04.01
創業150周年を迎えたスイスのオートオルロジュリー マニュファクチュール、オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)は、1972年に初代ロイヤル オーク(モデル5402)の文字盤のために開発された伝説的な“ナイトブルー、クラウド 50”カラーにインスパイアされた、新たなカラーセラミックを発表します。

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ/Courtesy of Audemars Piguet
スイス、レマン湖地方に位置するジュウ渓谷の輝く夜空は、何世代にもわたり時計職人たちのインスピレーションの源となってきました。その輝きを映し出す深いブルーのセラミックが「ロイヤル オーク」および「ロイヤル オーク オフショア」コレクションの3つのモデルを新たに彩ります。

数年間の研究開発を経て、この素材はすべての時計部品において均一な色合いを実現するという挑戦を達成。これら3つのタイムピースは、デザインと素材におけるマニュファクチュールの絶え間ない革新への探求を体現するとともに、150年前にオーデマ ピゲが誕生した地、ル・ブラッシュにオマージュを捧げるモデルです。


ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ/Courtesy of Audemars Piguet
時間の計測は、時計職人が精度を求め続ける中で、常に道しるべとなってきた天体観測に由来します。そして天体の動きだけではなく、ジュウ渓谷の澄んだ夜空の色彩もまた、オーデマ ピゲの職人たちの想像力とクリエイティビティを育んできました。ジェラルド・ジェンタはこの深いブルーからインスピレーションを得て、1972年に発表されたロイヤルオーク初代モデル(モデル 5402)の文字盤にその色彩を再現。当時、ジュネーブの文字盤メーカーであったスターン社は、保護ニス(ザポンと呼ばれる)にブラックカラーn°50を加えた“ナイトブルー、クラウド50”カラーを開発しました。“クラウド”とは、カラー液滴をニス液の中に加えた時にできる模様が雲のようであることに由来するとされています。

このブルーカラーを再現するためには複雑なプロセスを要します。ガルバニック加工では時間と温度によって色合いが変化してしまうため、現在はPVD(蒸着)加工を用い、より均一な色味を実現しています。その複雑な製造工程や、初代ロイヤル オークの人気の高さにより、“ナイトブルー、クラウド50”カラーは、今や時計自体と同様にブランドの象徴的な存在となりました。


ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク/Courtesy of Audemars Piguet
軽量で傷に強いセラミックは、その極端な硬さゆえに加工が難しいものの、1985年以来ブランドのコレクションに取り入れられています。既存のブラック、エレクトリックブルー、グリーン、ブラウンに“ナイトブルー、クラウド50”が加わり、素材とデザインにおいて革新を追求し続けるマニュファクチュールの伝統をさらに強固なものにします。

セラミックに“ナイトブルー、クラウド50”のカラーを採用するためには、時計全体に均一な色合いを実現し、さらにその再現性を確保する必要があるため、開発には数年を要しました。時計の各部品は、機械加工、焼結、仕上げなど、いくつかの製作プロセスを経て完成します。最後の工程は、オーデマ ピゲの職人による手作業で行われ、セラミック部品にはその硬く壊れやすい性質にもかかわらず、貴金属と同じくハイレベルな仕上げが施されています。表面にポリッシュ仕上げとサテン仕上げを交互に施すことで、奥行きのある色彩が一層引き立てられ、「ロイヤル オーク」と「ロイヤル オーク オフショア」のケースの多面的な構造を際立たせます。ハイテク機械加工と伝統的な手作業による仕上げを組み合わせたこのユニークな素材は、現代の時計製作におけるさまざまな技術を集約した素材です。


ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク/Courtesy of Audemars Piguet
41mmの「ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク」は、時計全体が“ナイトブルー、クラウド 50”カラーのセラミックで製作。このモノクロデザインが、サファイアクリスタルの文字盤の下に配置されたロジウムトーンのオープンワークムーブメントを際立たせ、ピンクゴールドの針やアワーマーカーなどのディテールにより、印象的な視覚のコントラストを生み出しています。

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ/Courtesy of Audemars Piguet
42mmの「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」は、よりスポーティなモノクロのデザインを採用。セラミックのパーツが“ナイトブルー、クラウド 50”のインナーベゼル、メガタペストリーの文字盤、クロノグラフカウンターと調和を奏でます。統一感のあるデザインに、ベゼルに配された8個のステンレススチールの六角形のビスやチタンのリューズトップとケースバックが繊細なコントラストを描いています。このモデルでコレクション初となる新しいセラミックのブレスレットが採用され、スタッズとリンクを繋ぐピンもシームレスに統合され、エレガントな仕上がりとなっています。

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ/Courtesy of Audemars Piguet
43mmの「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」は、ステンレススティールと“ナイトブルー、クラウド 50”セラミックのベゼル、プッシュボタン、リューズを組み合わせたツートーンデザイン、そして文字盤まで続く力強い色彩のコントラストが特徴です。“ナイトブルー、クラウド 50”のメガタペストリー模様のダイヤルが時計のパワフルなシルエットを際立たせ、蓄光加工を施した18Kの針とアワーマーカーを引き立てます。セラミックのカラーにマッチした、インターチェンジャブル仕様のテキスタイル調カーフレザーストラップと、スポーティな個性を引き立てるブルーラバーストラップが付属されています。

「ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク」
セラミック&チタンケース、41mm、価格要問合せ
Courtesy of Audemars Piguet

オーデマ ピゲは“ナイトブルー、クラウド 50”セラミックの発表により、過去と未来を繋げる新たな架け橋を築き、ブランドの歴史を支えてきた優れた職人たちと、150年以上変わらずブランドの拠地であるジュウ渓谷に敬意を表しています。

「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」
セラミック&チタンケース、42mm、価格要問合せ
Courtesy of Audemars Piguet

オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)は、今なお創業者一族(オーデマ家、ピゲ家)によって経営される最も歴史あるラグジュアリーウォッチブランド。1875年以来ル・ブラッシュを拠点に、型破りなトレンドを生み出そうと新たなスキルや技術の開発、そして職人技の向上を続ける才能ある職人たちを、何世代にもわたり育んできました。スイス・ジュラ山脈に抱かれたジュウ渓谷で、マニュファクチュールが受け継いできた職人技と先進的なスピリットが込められた、デザインや技術の粋を極めた数々の厳選されたマスターピースが制作されています。実現可能な境界を押し進め、創造的な世界の間に橋を架けるオーデマ ピゲは常に新たな地平に向かって進み、その精神にインスパイアされたコミュニティを作り出してきました。Seek Beyond(時計の先へ。想像の先へ。)

「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」
セラミック&SSケース、43mm、616万円(税込)
Courtesy of Audemars Piguet




編集部
  • ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
  • ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
  • ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク
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