ランゲ1・パーペチュアルカレンダーにブラックダイヤルを備えたプラチナ製の新作モデルが登場

2023.09.14
A.ランゲ&ゾーネは9月13日、オフセンターのデザインと外周月次リングにより、洗練された複雑機構に独創的なフェイスを添えるランゲ1・パーペチュアルカレンダーにブラックダイヤルを備えたプラチナモデルを発表します。

Courtesy of A Lange Soehne
2021年4月に発表された150限定ピンクゴールド無垢製ダイヤルを備えたホワイトゴールドモデル、グレーシルバー無垢製ダイヤルを備えたピンクゴールドモデルに次いでシリーズにラインアップするこの新作は、ダークトーンのダイヤルカラーが、デイ・ナイト表示付きムーンフェイズ表示をより魅力的に引き立てています。

Courtesy of A Lange Soehne
2年前に初めて発表されたランゲ1・パーペチュアルカレンダーは、その名を冠した複雑機構のみを搭載し、最高基準の精度、デザイン、オリジナリティが、魅力的にひとつにまとめられています。直径41.9mmのプラチナ950製ケースの新作モデルはダイヤルならびにアウトサイズデイト部分がブラックに統一された洗練された印象で、このファミリーのラインアップをより充実したものにしています。月次リングはすべての表示のフレームワークとなり、アウトサイズデイトやうるう年の数字は、ブラックの背景にはっきりとしたコントラストを生み出します。すべてのカレンダー表示は瞬時に切り替わるため、いつでも正確に読み取ることができます。各カレンダー表示の修正は、調整プッシャーでまとめて、または個別に進めることができます。一度正しく設定すれば、毎月正確に月が切り替わるようにプログラムされているため、2100年まで修正の必要がありません。


ランゲならではの永久カレンダー
A.ランゲ&ゾーネの意欲的な開発チームは、うるう年でも、年間をとおして月によって異なる日数を把握できるメカニズムを持つ永久カレンダーの設計という大きな挑戦に、2001年、ランゲマティック・パーペチュアルで挑みました。彼らの目標は、革新的な技術的ソリューションに加えて、最適な視認性を確保すること。すべての表示が重ならない、ランゲ1 ウォッチファミリー特有のオフセンターデザインを維持するため、まったくの新しいアプローチとして、毎月最終日に瞬時に進む外周月次リングを開発しました。2012年に発表されたランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーと共に登場したこの革新的な複雑機構は、伝統的な48ヵ車による制御に代わって採用されました。

Courtesy of A Lange Soehne

バランスの取れたデザインと機能
「複雑機構をランゲ1の特徴的なデザインのためにカスタマイズすることは、メゾンの開発者にとって構造的なチャレンジでした。翌月になる瞬間に大きな外周リングを30度進ませる必要があったためです。毎月最終日の深夜12時ぴったりに必要な動力が供給されるよう、1カ月間、カムからエネルギーが蓄積されているのです」と、商品開発ディレクターのアントニー・デ・ハスは説明します。「ランゲ1・パーペチュアルカレンダーのデザイン的な特徴により、このウォッチファミリー独特の表情が維持されています。したがって、この時計は、精密機械式時計製作において新境地を切り開き続けるという、私たちの哲学も象徴しているのです」


精密なムーンフェイズ
ムーンフェイズ表示にデイ・ナイト表示を加えることも、精度を追求するメゾンの姿勢を表しています。2層構造のブルーグラデーションのゴールド無垢製天空ディスクは24時間で1回転し、その上をホワイトゴールドの月が、29日12時間44分3秒の周期で月の満ち欠けを示します。その精密な機構によって、表示の修正が必要となるのは122.6年にたった1日のみです。2016年にランゲ1・ムーンフェイズで初めて搭載されたこの機構では、月は、昼は鮮やかなブルーの空に、夜には星が輝くダークブルーの空に表示され、昼夜を交互に示します。

Courtesy of A Lange Soehne
ドイツ・ザクセン州グラスヒュッテのマニュファクチュールの高度なクラフツマンシップは、サファイアクリスタルのケースバックからのぞく、丁寧に手作業で仕上げられ、二度組みされたキャリバーL021.3からもうかがえます。この自社製ムーブメントの技術的特徴は、21Kゴールド製センターエレメントおよびプラチナ製分銅付き片方向巻上げ式ローター、50時間パワーリザーブ、毎時21,600回振動で作動する偏心錘付きテンプです。グラスヒュッテストライプを施した未処理の洋銀製地板とブリッジ、ブルースチール製ビス留め式ゴールドシャトン五つ、ハンドエングレービング入りテンプ受け、速度調整のために取り付けられたスワンネック型バネなど、ランゲならではの品質を示す特徴が、ディテール一つひとつにおいてマニュファクチュールの高いこだわりを反映しています。

Courtesy of A Lange Soehne

A.ランゲ&ゾーネについて
ドレスデン出身の時計師フェルディナント・アドルフ・ランゲは、1845年に時計工房を設立し、ザクセン高級時計産業の礎を築きました。彼が製作した価値の高い懐中時計の数々は、今でも世界中のコレクターたちの垂涎の的となっています。第二次世界大戦後、A.ランゲ&ゾーネは東ドイツ政府により国有化され事実上消滅、一時はその名が人々の記憶から消え去ってしまうかと思われました。しかし1990年、フェルディナント・アドルフ・ランゲの曾孫ウォルター・ランゲがブランドを復活させます。現在では、ゴールドまたはプラチナのケースを使った腕時計を中心に、毎年数千本のみ製作しています。A.ランゲ&ゾーネの時計には必ず、自主開発され、手作業で入念な装飾と組み立てを行ったムーブメントが搭載されています。1990年以降に開発された自社製キャリバーは71個を数え、A.ランゲ&ゾーネは世界でも最高峰の地位を確立しました。その代表作には、一般モデルとして初めてアウトサイズデイトを搭載しブランドを象徴するモデルとなったランゲ1や、瞬転数字式時刻表示を搭載したツァイトヴェルクがあります。まれに見る複雑機構を搭載するツァイトヴェルク・ミニッツリピーター、ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン、トリプルスプリットは、受け継がれてきた時計作りの技術をさらに高めようとするA.ランゲ&ゾーネの真摯な姿勢を体現した時計です。2019年には軽快さとエレガンスが共存するオデュッセウスを発表し、A.ランゲ&ゾーネの歴史は新たな章を開きました。
https://www.alange-soehne.com

編集部
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