FASHION HEADLINE読者に向けてオススメのサウンドトラックを紹介する企画「映画 Sounds! 」。第3回目は『(500)日のサマー』をお届けします。
ロサンゼルスのグリーティングカード会社で働いているトム(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、秘書として働き始めたサマー(ズーイー・デシャネル)に好意を抱く。そのサマーと出会ってからの500日を描いた物語だが、出会ってからを順番に描くのではなく、日にちが前後行ったり来たりする。新たに芽生えた恋に気持ちが浮き立つときもあれば、思い通りに行かなくてふさぎ込むときもある。そんなトムのロマンティックな恋愛への期待と現実が詳細に描かれる。
トムがサマーに思わず運命を感じてしまった場面が、トムのヘッドフォンから漏れ聴こえてきた音に、サマーが反応して「わたしもザ・スミスが好き」と声をかけるところ。「君もファン? 」「嘘だろ? 」と興奮してサマーへの想いをより一層募らせるトム。気になっている相手が自分の好きな音楽を知っていて、さらにそれを好きだったとしたら、その相手のことを好きになるのは避けられない状況。こうしてますますサマーにのめり込むトム。
この物語はトムを中心に描かれるので、サマーのことはトム目線でしか知ることができない。しかし会社の飲み会で、トムの友人が酔った勢いで「彼氏はいるのか? 」とサマーに突っ込みを入れる場面で彼女の考え方を知ることができる。サマーは「いない」、「欲しくないの」と答える。この友人、酔っ払っているとはいえ、かなり失礼な発言ばかりするのだが、彼に嫌な顔することなく堂々と答えているところがかっこいい。「女性の“自由と自立”に反対? 」「恋人になるのは嫌。というか誰かの所有物になるなんて最悪」「自分自身でいたいの」というように、サマーの考えはとても現代的。そんなサマーの甘すぎないガーリースタイルも見所。ブルー系のクラシカルなワンピースや、きれいめカジュアルなオフィス服は真似したくなる。
物語の冒頭にナレーターが「これは男女が出会う物語だが、恋愛物語ではない」という断りを入れる。このナレーションはサウンドトラックの1曲目に収録されていて、その他の曲も映画で流れる順番に収められているので、映画の雰囲気がサウンドトラックでもそのまま楽しめるようになっている。特に印象的なのは、初めてサマーと寝た後のトムの感情を表現したミュージカルの場面。ダリル・ホール&ジョン・オーツ「You Make My Dreams」にあわせて街中の人々がトムを祝福し、噴水や小鳥までもが彼を讃える場面は、晴々とした爽やかな気分になれる。
ロサンゼルスのグリーティングカード会社で働いているトム(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、秘書として働き始めたサマー(ズーイー・デシャネル)に好意を抱く。そのサマーと出会ってからの500日を描いた物語だが、出会ってからを順番に描くのではなく、日にちが前後行ったり来たりする。新たに芽生えた恋に気持ちが浮き立つときもあれば、思い通りに行かなくてふさぎ込むときもある。そんなトムのロマンティックな恋愛への期待と現実が詳細に描かれる。
トムがサマーに思わず運命を感じてしまった場面が、トムのヘッドフォンから漏れ聴こえてきた音に、サマーが反応して「わたしもザ・スミスが好き」と声をかけるところ。「君もファン? 」「嘘だろ? 」と興奮してサマーへの想いをより一層募らせるトム。気になっている相手が自分の好きな音楽を知っていて、さらにそれを好きだったとしたら、その相手のことを好きになるのは避けられない状況。こうしてますますサマーにのめり込むトム。
この物語はトムを中心に描かれるので、サマーのことはトム目線でしか知ることができない。しかし会社の飲み会で、トムの友人が酔った勢いで「彼氏はいるのか? 」とサマーに突っ込みを入れる場面で彼女の考え方を知ることができる。サマーは「いない」、「欲しくないの」と答える。この友人、酔っ払っているとはいえ、かなり失礼な発言ばかりするのだが、彼に嫌な顔することなく堂々と答えているところがかっこいい。「女性の“自由と自立”に反対? 」「恋人になるのは嫌。というか誰かの所有物になるなんて最悪」「自分自身でいたいの」というように、サマーの考えはとても現代的。そんなサマーの甘すぎないガーリースタイルも見所。ブルー系のクラシカルなワンピースや、きれいめカジュアルなオフィス服は真似したくなる。
物語の冒頭にナレーターが「これは男女が出会う物語だが、恋愛物語ではない」という断りを入れる。このナレーションはサウンドトラックの1曲目に収録されていて、その他の曲も映画で流れる順番に収められているので、映画の雰囲気がサウンドトラックでもそのまま楽しめるようになっている。特に印象的なのは、初めてサマーと寝た後のトムの感情を表現したミュージカルの場面。ダリル・ホール&ジョン・オーツ「You Make My Dreams」にあわせて街中の人々がトムを祝福し、噴水や小鳥までもが彼を讃える場面は、晴々とした爽やかな気分になれる。