メイクアップアーティストの植村秀は1928年6月19日生まれ。東京都出身。コスメブランド「シュウウエムラ(shu uemura)」の創業者である。
通っていた美容学校に、ハリウッドの映画会社がアシスタントを探しにきたのがきっかけで、1955年にハリウッドに渡り、メイクアップアーティストとしてのキャリアをスタート。ここでの活躍が評価され、1960年代までハリウッドで仕事を続ける。
65年に、日本初となるハリウッド式メイクアップアトリエの「シュウウエムラメイクアップ研究所」を東京に開設する。67年には「シュウウエムラ」の前身となるジャパン・メイクアップを設立。72年頃からは、日本で最初のメイクアップコンテストを開催したり、メイクアップショーである「ビューティーショウ」を日本各地で開催するなど、若手アーティストの技術向上にも貢献した。
82年に社名を「シュウウエムラ化粧品」に変更し、翌年自身の誕生日である6月19日に、表参道に「シュウウエムラ・ビューティーブティック1号店」をオープンした。同店のコンセプトは「アトリエの開放」。当時は、色が一目で分かる透明の容器や、製品を自由に試せるオープンテスター形式の店舗は他に例がなく、化粧品業界に衝撃を与えた。
植村は2007年12月に死去。その後も「シュウウエムラ」では様々な製品を生み出し続け、現在は18ヶ国、460以上の店舗で展開されている。
2013年は「シュウウエムラ・ビューティー・ブティック」の誕生から30周年を迎える。これを記念して「シュウウエムラ」各店舗では、新デザインのディスプレイが導入された。また、6月中は30周年を記念した限定キットやプレゼントなども用意されている。