過激な内容で公開前から話題となっているラース・フォン・トリアー(Lars von Trier)監督作品『ニンフォマニアック(NYMPH()MANIAC)』の意味深なビジュアル3パターンが公開された。
ポスターにも用いられる1点目では、主演のシャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsburg)をはじめ、シャイア・ラブーフ(Shia LaBeouf)、ユマ・サーマン(Uma Thurman)、クリスチャン・スレイター(Christian Slater)ら出演者9名の顔が大写しに。それぞれが髪を乱し恍惚とも苦悶とも取れる絶妙な表情を浮かべ、「性に目覚め、性に溺れ、愛を忘れた。」という主人公の思いを吐露するような言葉が躍る。
2点目には、「愛なんて教わっていない。」というコピーのもと、教室内でうっとりとした表情を浮かべる制服姿の女性が登場。巨大三角定規を手に痴態を晒す姿と対照をなす記号的なデザインは、女性自身の性を感じさせる意味ありげな配置。
3点目には「愛とは、嫉妬交じりの強い性欲に過ぎない。」という言葉が書かれ、登場人物たちが絵画的なポーズを取っている。男性にこぼれた液体を跪いて拭く女性、寝そべった男性の上にシャツをはだけさせて跨る女性、直立するバナナやサボテンなど妄想が膨らむ1枚だ。以上3点ともチラシとして登場する。
『ニンフォマニアック』は、シャルロット・ゲンズブール演じる色情狂の女性の半生をVol.1/Vol.2の2部構成で描き出す映画作品。10月11日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷他全国順次公開。