白斑問題で花王、カネボウ化粧品と研究・生産一体化

2013.10.10
美白化粧品による「白斑(はくはん)」が問題となっているカネボウ化粧品だが、親会社である王は8日、生産・研究部門を2014年1月から順次統合することを発表した。販売部門に関しても一体化に着手し、カネボウは商品戦略など限られた業務を行う事業会社に縮小される予定だ。

2006年にカネボウを買収。以降、研究資産や生産設備の相互活用、物流・販売拠点の統合、共同流通対応、行動購買、人的交流などを進め、累計で100億円以上のコストシナジーを含め成果を得てきた。一方でカネボウのブランドとしての独立性を尊重し、研究、生産、販売などの統合は先延ばしとなっていたが、先の白斑問題を受けて、花王が親会社として関与を強める方針に転換。花王グループとして化粧品事業を強化し、「安心・安全」をしっかり担保していく構えだ。
編集部
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