「ケンゾー(KENZO)」は9月28日、15SSコレクションを発表した。
メンズコレクションに続く内容。ディッド・リンチに題材を取った14-15AWのミステリアスな雰囲気から一転、ホワイト、ブルー、ピンクなどをキーカラーに明るくフェミニンなコレクションを作り上げた。クリエーティブディレクターのキャロル・リムとウンベルト・レオンはオプティミスティックに“未来へと前進”する思いを込めたという。
フレアがシルエットのポイント。かなりルーズなワイドパンツやジャンプスーツ、裾だけ広がったペンシルワンピース、コートなどが登場。ワンピースは前進を意図し、前身頃のみフレアが入るユニークな仕様。ワイドパンツは高田賢三が作ったトランペットパンツがインスピレーション源。もちろん高田のコクーンシルエットも健在だ。
用いるマテリアルも凝っている。「KENZO」が連なるレースや光沢のあるイギリス刺繍、ゴムをランダムに織り込んで作ったストライプ地、ラバー素材の多用など未来的。ラバーにプリントされた抽象柄はパリの街にあふれる広告をコラージュしたもの。それぞれをサテンやコットン、デニムと組み合わせて今シーズンのテーマを表現する。
ラバーは襟元やポケット口、ラペルのへりなどにもポイントとして使用。またジップの取っ手、袖開き見せのボタンなどは大降りのリングで代用。細かいディテールも見所だ。
ケンゾーの次なる未来はどこなのか。来シーズンにも期待が高まる。