時代を嗅き分けながら、独自の変貌を続けるパリ。「去る者追わず、来る者選ぶ」な姿勢のこの街は、新しいトレンドを柔軟に受け入れながら、古き良きノスタルジックも決して忘れない。「4days in Paris」では、ファッション、食、芸術、文化に触れられるパリでの過ごし方を、現地在住のライターELIE INOUEがご紹介!
>>【4days in Paris】DAY 1:行く度に新しい出会いがある、最新トレンド発信地マレへ戻る。
◇DAY2
AM7:00@Le Parisienne
パリに移り住んでから驚いたのは、バゲットの美味しさ!「そんなのどこも一緒でしょ」と思ったら大間違いで、表面や中の生地の堅さ、小麦の香り、塩加減など無数にあるブーランジェリー(パン屋)それぞれに個性がある。ぜひ抑えておくべきは、毎年フランスで開催される「バゲットコンクール」で今年優勝を果たしたル・パリジェンヌ(Le Parisienne)。ブルターニュ産の塩を使用しており、自然な塩と小麦の甘みが感じられ、表面は比較的柔らかめで中はふわふわ。バゲットに具材を挟んだサンドイッチが朝食にはちょうどいいかも。パリジェンヌ風に店内のバーカウンターで頬張って、気持ちよく1日をスタート!
AM11:00@BULY
サンジェルマン・デ・プレ教会やステンドグラスの美しいサン・シュルピス教会に入って神聖な空気を味わいつつ、作家や芸術家が集まっていたとされるパリきっての洗練されたサンジェルマン・デ・プレ界隈を肌で感じて。
ギャラリーやブティックが軒を連ねるストリートにある、ビュリー(BULY)はお土産にもぴったりのコスメショップ。1803年に創業されるも、2000年代に入り一度閉業。その後フランスの有名なアートディレクターの夫婦がブランドを復活させ、サンジェルマン・デ・プレ地区にオープンさせた。アルコールを一切使用しない世界初のスキンケア用品として誕生し、今もなお植物由来の原料のみで不純物は一切含まれていない。フランスらしいシックでアンティークな見た目で、美しく包装してくれるため、お土産にもぴったり。
PM1:30@Assoulin
哲学者であり作家の夫婦サルトルとボーヴォワールが書斎代わりにしていたカフェ・デ・フロール(Cafe de Flore)や、画家のピカソや作家のヘミングウェイが集まっていたレ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)などのカフェで休憩を挟んだら、アート・ファッション写真集専門店アスリーヌ(Assoulin)で美的センスを磨いて。眺めているだけでインスピレーションが湧き上がりそうなマスターピース級の写真集ばかり。
PM3:00@Berthillon
サント・シャペルやノートルダム寺院といったカトリック建築の歴史的建造物を横目にセーヌ川沿いを歩き、パリのベストジェラートとの呼び声も高いベルティヨン(Berthillon)へ。この日私が食べたのはピスタチオ味。とにかく濃厚!にも関わらず、甘ったるい嫌な後味はなく、まだまだ食べたいと思わせてくれる美味しさ。
PM4:00@Astier de Villate
アイスクリーム片手にパリの随一のショッピング通り、サントノーレを目指して歩きましょう。ラグジュアリーブランドのフラッグシップやコレット(Collete)などの人気セレクトショップが並んでおり、目移りしっぱなし!洋服のチェックはもちろんのこと、アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villate)の食器や雑貨も見逃さずに!
アスティエ・ド・ヴィラットでは、19世紀以前からの技法を用いて、白で統一した陶器を作っている。一つひとつ職人の手によって作られ、ハンドメイドならではの歪さや焼きの濃淡のムラが特徴的。不要なものは削ぎ落とし、シンプルさの中から浮かび上がる華美を表現しているアイテムは、フランスのエスプリを感じつつも、日本の侘び寂びにもどこか通ずるものを感じる。飛行機に乗る予定の旨伝えると、しっかり梱包してくれるうえに、日本人の女性スタッフもいるので安心。
PM6:00@Galarie Vivienne
18世紀に作られたパッサージュと呼ばれるアーケード街がパリにはいくつか残存する。中でも最も美しいと言われるギャルリー・ヴィヴィエンヌ(Galarie Vivienne)へ足を運び、ガラス屋根から漏れる光を感じながら散策してみよう。
かつては時代の最先端をゆくショッピング街としてパリジャンたちの注目を浴びたものの、20世紀後半には衰退し、閉鎖されていったパッサージュ。改修されて往時の雰囲気が蘇っているこの空間で、時代の流れを感じてみて。
PM8:00@ L'Avant Comptoir de La Mer
美食の国フランスでは、常に食文化が繁栄を遂げている。パリで今人気を博しているのは“カウンター飯”。前菜からメインへといったコース料理ではなく、おつまみになりそうな小皿を好きなだけ注文できるスタイルは日本の居酒屋的存在。さらに「カウンター=社交場」とも言われるほど、店の人やお客さん同士が気さくに話し合い繋がっていく場だと捉えられている。
ラヴァン・コントワール・ド・ラ・メール(L'Avant Comptoir de La Mer)はフランスにガストロミーを広げ、カウンター飯の火付け役となった有名シェフのお店。電車の中吊り広告のように、天井にメニューが掲げられている。海の幸が豊富なメニューの中でも、特に牡蠣がオススメ!シェフの出身地であるフランス南西部、ボルドーでは生牡蠣にソーセージを添えて食べるのが主流だそうで、ここでも「ボルドースタイル」として人気メニューの一つ。フライやリゾットなど定番メニューもひねりを効かせてあり、ここでしか味わえない料理に舌鼓を打って。
【4days in Paris】DAY 3:映画ヒロイン気分でモンマルトルの丘を散策へ進む。
【4days in Paris】DAY 4:街全体がオフモードの日曜日は、存分に市場を楽しむへ進む。
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◇DAY2
AM7:00@Le Parisienne
パリに移り住んでから驚いたのは、バゲットの美味しさ!「そんなのどこも一緒でしょ」と思ったら大間違いで、表面や中の生地の堅さ、小麦の香り、塩加減など無数にあるブーランジェリー(パン屋)それぞれに個性がある。ぜひ抑えておくべきは、毎年フランスで開催される「バゲットコンクール」で今年優勝を果たしたル・パリジェンヌ(Le Parisienne)。ブルターニュ産の塩を使用しており、自然な塩と小麦の甘みが感じられ、表面は比較的柔らかめで中はふわふわ。バゲットに具材を挟んだサンドイッチが朝食にはちょうどいいかも。パリジェンヌ風に店内のバーカウンターで頬張って、気持ちよく1日をスタート!
AM11:00@BULY
サンジェルマン・デ・プレ教会やステンドグラスの美しいサン・シュルピス教会に入って神聖な空気を味わいつつ、作家や芸術家が集まっていたとされるパリきっての洗練されたサンジェルマン・デ・プレ界隈を肌で感じて。
ギャラリーやブティックが軒を連ねるストリートにある、ビュリー(BULY)はお土産にもぴったりのコスメショップ。1803年に創業されるも、2000年代に入り一度閉業。その後フランスの有名なアートディレクターの夫婦がブランドを復活させ、サンジェルマン・デ・プレ地区にオープンさせた。アルコールを一切使用しない世界初のスキンケア用品として誕生し、今もなお植物由来の原料のみで不純物は一切含まれていない。フランスらしいシックでアンティークな見た目で、美しく包装してくれるため、お土産にもぴったり。
PM1:30@Assoulin
哲学者であり作家の夫婦サルトルとボーヴォワールが書斎代わりにしていたカフェ・デ・フロール(Cafe de Flore)や、画家のピカソや作家のヘミングウェイが集まっていたレ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)などのカフェで休憩を挟んだら、アート・ファッション写真集専門店アスリーヌ(Assoulin)で美的センスを磨いて。眺めているだけでインスピレーションが湧き上がりそうなマスターピース級の写真集ばかり。
PM3:00@Berthillon
サント・シャペルやノートルダム寺院といったカトリック建築の歴史的建造物を横目にセーヌ川沿いを歩き、パリのベストジェラートとの呼び声も高いベルティヨン(Berthillon)へ。この日私が食べたのはピスタチオ味。とにかく濃厚!にも関わらず、甘ったるい嫌な後味はなく、まだまだ食べたいと思わせてくれる美味しさ。
PM4:00@Astier de Villate
アイスクリーム片手にパリの随一のショッピング通り、サントノーレを目指して歩きましょう。ラグジュアリーブランドのフラッグシップやコレット(Collete)などの人気セレクトショップが並んでおり、目移りしっぱなし!洋服のチェックはもちろんのこと、アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villate)の食器や雑貨も見逃さずに!
アスティエ・ド・ヴィラットでは、19世紀以前からの技法を用いて、白で統一した陶器を作っている。一つひとつ職人の手によって作られ、ハンドメイドならではの歪さや焼きの濃淡のムラが特徴的。不要なものは削ぎ落とし、シンプルさの中から浮かび上がる華美を表現しているアイテムは、フランスのエスプリを感じつつも、日本の侘び寂びにもどこか通ずるものを感じる。飛行機に乗る予定の旨伝えると、しっかり梱包してくれるうえに、日本人の女性スタッフもいるので安心。
PM6:00@Galarie Vivienne
18世紀に作られたパッサージュと呼ばれるアーケード街がパリにはいくつか残存する。中でも最も美しいと言われるギャルリー・ヴィヴィエンヌ(Galarie Vivienne)へ足を運び、ガラス屋根から漏れる光を感じながら散策してみよう。
かつては時代の最先端をゆくショッピング街としてパリジャンたちの注目を浴びたものの、20世紀後半には衰退し、閉鎖されていったパッサージュ。改修されて往時の雰囲気が蘇っているこの空間で、時代の流れを感じてみて。
PM8:00@ L'Avant Comptoir de La Mer
美食の国フランスでは、常に食文化が繁栄を遂げている。パリで今人気を博しているのは“カウンター飯”。前菜からメインへといったコース料理ではなく、おつまみになりそうな小皿を好きなだけ注文できるスタイルは日本の居酒屋的存在。さらに「カウンター=社交場」とも言われるほど、店の人やお客さん同士が気さくに話し合い繋がっていく場だと捉えられている。
ラヴァン・コントワール・ド・ラ・メール(L'Avant Comptoir de La Mer)はフランスにガストロミーを広げ、カウンター飯の火付け役となった有名シェフのお店。電車の中吊り広告のように、天井にメニューが掲げられている。海の幸が豊富なメニューの中でも、特に牡蠣がオススメ!シェフの出身地であるフランス南西部、ボルドーでは生牡蠣にソーセージを添えて食べるのが主流だそうで、ここでも「ボルドースタイル」として人気メニューの一つ。フライやリゾットなど定番メニューもひねりを効かせてあり、ここでしか味わえない料理に舌鼓を打って。
【4days in Paris】DAY 3:映画ヒロイン気分でモンマルトルの丘を散策へ進む。
【4days in Paris】DAY 4:街全体がオフモードの日曜日は、存分に市場を楽しむへ進む。